#005 仔羊とは・・・⑤

 きまぐれ語録の第一弾として書き始めた「仔羊とは・・・」も最終回、
総論ということでお届けします。


「神に祝福」され、「鮫」と一緒にされ、「戦争」によって悲しい出会いをしてきた羊ではありますが、
仔羊は私の最も愛する食材のひとつである事は、充分にご理解いただけたかと思います。



 重ねてお話して置きたいのは、「仔羊 イコール ジンギスカン」という誤解から
安直に仔羊料理の答えを北海道に求めることは、唯一、仔羊を理解する方法ではないと言うこと。


 勿論ジンギスカンを否定する訳ではなく、しかし、いわゆるソールフードの1つとしてとらえ、
仔羊料理を知るためには、広く世界に目を向けて頂きたいと言うことです。


 ヨーロッパでは、仔羊肉は庶民的な食材であるとに共に、最も高級な食材でもある事。

意外な事かも知れませんが、あの有名な「モン・サン・ミシェル」へと続く、ブルターニュの
海岸沿いで育てられるプレ・サレと呼ばれる仔羊肉がフランス料理で最も高価な食肉材なのです。


 私のオリジナルで前述の「ラムしゃぶ」もモンゴル料理や中華料理の羊鍋または既存の
北海道のラムしゃぶ等はあえて参考にしていません。

ポン酢とゴマダレで召し上がって頂いておりますが、その発想のベースはフランス料理にあります。

「魔法のスープ」と書いているのも、そこにこの料理のポイントがあるからです。


 フランス式が全て良いというわけではありませんが、世界中の食材・技法を柔軟に取り入れてゆく
姿勢には、共感するところが多くあります。

そんなわけで、創作フレンチ「エピキュール・ド・ナガイ」の看板メニューが
お箸で食べる「ラムしゃぶ」ということに無理なく、納得していただけるかと思います.。



ところで、置いてあった「鮫」の話ですが、
食材として鮫の話を取り上げても、あまり食欲がわかないので、食べる話はやめて、
「危険な鮫とそうでない鮫」はどうやって分類されているか。でどうでしょうか。


いかにも凶暴そうなやつとか、出目金のお化けみたいのとか、鮫は約500種類ぐらいいるそうです。

しかも、人を襲う・襲わないの境界線が明確ではなく、たまたま襲われたりしたダイバー等の報告があると
安全だと思われていた鮫も翌日から凶暴な鮫として分類されると言うことらしいのです。


目撃者がいたり、報告できる状態だったらよいのですが、
誰もいないところで全部食べられちゃったら、ただの行方不明って事になってしまうのでしょうか?・・・


         仔羊とは・・・・・・   完

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